ウォン/ドル相場は一日で急伸し、円は半年ぶりの高値を記録しました — 今週はFRBと日銀が相次いで金融政策を決定し、為替のボラティリティが高まっています

🎧 1分要約

📌 1分要約
9月15日、ウォン/ドル相場は前日比12.1ウォン高の1,359.4ウォンで取引を終えました。しかしこの2カ月間は正反対の流れで、7月10日の1,501.4ウォンから9月11日には1,345.9ウォンまで10.4%急落していました。このウォン高の影響で、サムスン電子とSKハイニックスの年間営業利益コンセンサスは2カ月で21兆ウォン減少しました。一方、円相場は半年ぶりの高値となる1ドル=154円台で推移しており、日本銀行は9月17〜18日の会合で政策金利を1.25%に引き上げる可能性が高いとみられています。円高が続けば2024年のような円キャリー取引解消への警戒感が韓国株式市場にも波及しかねず、今週のFRBと日銀の連続決定が注目されています。

今週は為替相場の週と言っても過言ではありません。ウォン/ドル相場は一日で12ウォン以上急伸しましたが、この2カ月間を振り返るとウォンはむしろ10%以上の上昇(通貨高)を見せていました。太平洋の向こう側では円が半年ぶりの高値まで上昇し、日本の輸出企業の業績見通しに影を落としています。9月16日のFRB、18日の日銀と、2日おきに続く金融政策決定が両通貨の方向性を左右する分水嶺となりそうです。

① ウォン/ドル、本日急伸 — しかしこの2カ月は正反対だった

15日のソウル外国為替市場で、ウォン/ドル相場は週間取引の終値ベースで前日比12.1ウォン高の1,359.4ウォンとなりました。しかし直近2カ月の流れを見ると、これは例外的な一日でした。7月10日に1,501.4ウォンだった相場は、9月11日には1,345.9ウォンまで2カ月で10.4%下落していたのです。1,500ウォン台を上回っていたウォン/ドル相場が短期間で急速に下落し、ウォンが明確な通貨高を見せていました。

② 円、半年ぶりの高値 — 日銀9月17〜18日会合が目前

太平洋の向こう側の日本では、逆方向の通貨高が進行しています。ドル/円相場は7月下旬に164円近くまで上昇していましたが、7月末の日米共同市場介入をきっかけに急速に円高へ転じ、8月初めには一時152円89銭まで下落(円の価値としては上昇)し、7カ月ぶりの水準となりました。現在も153〜154円台で円高基調が続いています。市場では日本銀行(日銀)が9月17〜18日の金融政策決定会合で、政策金利を現行の1.00%から1.25%に引き上げる可能性をほぼ確実視しており、一部の現地メディアは0.50%ポイントの大幅利上げの可能性まで取り沙汰しています。高市早苗首相の経済ブレーンである会田卓司氏も9月の利上げを予想し、その後の追加利上げの可能性まで示唆しており、タカ派的な観測を一段と強めています。

③ 相場急落の余波 — サムスン電子・SKハイニックスの営業利益21兆ウォンが消失

ウォン高は韓国の代表的な半導体企業の業績見通しに直接的な打撃を与えました。連合インフォマックスの集計によると、7月10日時点でサムスン電子とSKハイニックスの今年の営業利益コンセンサスはそれぞれ384兆ウォン、277兆ウォンで合計661兆ウォンでしたが、9月11日時点ではそれぞれ377兆ウォン、263兆ウォンに下方修正され、合計640兆ウォンとなりました。2カ月で21兆ウォンが消えた計算です。減少率で見るとサムスン電子は1.8%(7兆ウォン)である一方、SKハイニックスは5.1%(14兆ウォン)と、メモリー依存度の高いSKハイニックスの方が為替感応度がより高いことが示されました。SKハイニックスは半期報告書で、ウォン/ドル相場が10%下落すると税引前利益が約4兆7,500億ウォン減少すると分析しています。サムスン電子も上半期の売上高258兆6,000億ウォンのうち輸出が245兆7,000億ウォンと95%を超えており、為替の影響を免れません。

④ 円キャリー取引解消への警戒 — 2024年の急落事例と今回の違い

円高は韓国株式市場にとっても潜在的な変数です。円で低金利の資金を調達して海外資産に投資する「円キャリートレード」が解消されれば、グローバルなリスク資産が揺さぶられる可能性があるためです。2024年8月に日銀が利上げを行った際、KOSPIとKOSDAQはそれぞれ8.77%、11.30%の急落を記録した前例があります。ただし専門家は今回は状況が異なると見ています。現代車証券のキム・ジェスン研究員は「2024年は日銀の利上げが市場にとって不意打ちの衝撃となったが、現在は9月の利上げの可能性がすでに市場に大部分織り込まれている」とし、円の投機的な売り持ちポジションも当時より縮小しており、大規模な解消の可能性は限定的だと分析しています。

⑤ 今週のFRB(9/16)・日銀(9/18)連続決定、何を見るべきか

今週はFRBの決定(9月16日)、日銀の決定(9月18日)が2日間隔で相次ぐ珍しい週です。FRBはジャクソンホール会議以降、利上げの可能性が90%まで織り込まれ、異例の引き締めシナリオが浮上しました。日銀も利上げが有力視されており、両者ともタカ派的な結果となる可能性が指摘されています。両中央銀行が同時に引き締めシグナルを送れば、ウォン/ドルとドル/円の両方が改めて方向性を試される展開となり、今週の為替のボラティリティは通常より高まる可能性があります。

📌 投資家が知っておきたいポイント

  • 為替相場は各国中央銀行の決定直後に短期間で大きく動く可能性があるため、結果を確認してから対応する方が安全です。
  • 日銀の利上げ幅(0.25%ポイントか0.50%ポイントか)によって、円相場の反応は大きく変わる可能性があります。
  • 営業利益コンセンサスはあくまで市場平均の見通しであり確定した実績ではないため、実際の発表と差が生じる可能性があります。
  • 円キャリートレード解消への懸念は過去の事例に基づく潜在的なリスクであり、実際の発生の有無や規模を予断することは困難です。

まとめると、現在の外国為替市場はウォンと円がそれぞれ異なる理由で大きく変動しています。ウォン/ドルは2カ月間の急落の後、一日で反発し、円は半年ぶりの高値をつけて日本企業の業績に影を落としています。今週FRBと日銀が2日間隔で下す決定こそが、両通貨の次の方向性を決める最も重要な変数となるでしょう。

参考サイト

  • マネートゥデイ – 「ウォン/ドル相場、12.1ウォン高の1359.4ウォン」 (mt.co.kr)
  • EBNニュースセンター – 「サムスン電子・SKハイニックス、『為替』急落で営業利益見通し21兆ウォン減」 (ebn.co.kr)
  • ヘラルド経済 – 「相場1340ウォン台に急落…サムスン電子・SKハイニックスの利益見通しも悪化[投資360]」 (biz.heraldcorp.com)
  • 韓国経済 – 「円安効果が消える日本、企業の業績見通しに暗雲」 (hankyung.com)
  • アジュ経済 – 「円安に沸いた日本の製造業界、『予想外の円高』に業績打撃の懸念」 (ajunews.com)
  • ザ・グル – 「円、半年ぶりの高値…日本の完成車メーカーの収益性に赤信号」 (theguru.co.kr)
  • 毎日日報 – 「円高で再び頭をもたげる円キャリー解消…韓国株式市場も揺れるか」 (m-i.kr)
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